地域に特化した会社で、公共交通機関を支える。バスドライバーとして、さらなるレベルアップを図りたい。
路線バス運転手門野 翔馬
2020年入社

PROFILE
鉄道の専門学校を卒業後に、近江鉄道に入社し、彦根営業所に配属。バス運転手を目指し、バス停のメンテナンスや営業所の事務サポートなどをしながら免許を取得。現在は運転手として、地域の公共交通機関の一端を担っている。車の運転が好きで、休日はドライブに出かけている。
インタビュー
近江鉄道に入社したきっかけは
もともとは鉄道の運転士を目指して、大阪に出て鉄道に関する専門学校に入学しました。転機になったのは、在学中に見たあるニュースです。それは、生まれ育った彦根市内の路線バスのいくつかのルートが廃止されるというもので、自分が学生時代に利用していた路線もなくなるという内容でした。このニュースを受けて、地元の路線バスを守りたいと強く思い、近江鉄道に応募しました。
そこから、すぐにバス運転手に?
入社時は20歳で、21歳にならないと大型免許を取得できなかったため、最初は彦根営業所で事務職員のサポート業務を始めました。具体的には、バス停に張り出される掲出物の管理や事業所内の働く環境を整えたりしながら免許取得を目指していました。運転業務はできなかったものの、将来の運転手デビューに備えて、バス停のメンテナンスを通じて運行ルートやバス停の位置を覚えました。おかげで営業管内のルートやバス停の位置、名前を把握するのは早かったです。

実際にデビューされてからはいかがでした?
勤務パターンが複数あるため、慣れるまでは大変でした。また、同じ路線でも時間帯によって停車する場所としない場所が異なるため、運転手用の時刻表で事前に確認し、ミスを防ぐようにしています。さらに、路線バスはお客様と距離が近く、コミュニケーションを取る機会が多いです。働く前は人見知りな部分がありましたが、さまざまなお客様と接するうちに克服できました。
印象に残っている出来事はありますか?
普段からお客様目線での案内を心がけています。たとえば、タイミングを逃して降車ボタンを押せなかった方のために、バス停に停車した後に「降りられる方はいらっしゃいますか?」と確認するようにしています。また、乗務員研修で学んだことに加えて、プライベートでバスに乗った際には運転手の案内を聞いて良い点を吸収し、実践しています。するとある日、お客様から降り際に「案内が丁寧ですね」とお褒めの言葉をいただき、さらにその方が営業所に手紙も送ってくださったことが非常に嬉しかったことを覚えています。

ほかにも工夫していることはありますか?
路線バスの業務に加え、彦根城内を走る周遊バスにも乗務しています。その際には、お客様が城やお濠をゆっくりと眺められるように、速度を落として運転しています。近年では彦根城を世界遺産に認定してもらおうという動きもあり、私も今後はその知識を深めて、お客様により良い案内ができるように努めたいと考えています。
目標を教えてください。
近江鉄道では、路線バスのほかに貸切バスや観光バスも運行しているため、これらの事業にもチャレンジしたいと考えています。その一歩として、貸切バスの運転研修を受け始めました。バスの運転技術の向上も目指しており、特に観光バスでは狭い駐車場での切り返し技術が求められます。こうした技術を身に付け、プロの「バスドライバー」として胸を張って言えるようになりたいと思っています。

最後に会社の魅力を教えてください。
滋賀県民なら誰もが知っている有名企業で働けることは、大きな誇りです。また、県内全域で事業を展開しているため、「滋賀で働いている」という実感が強く得られます。地元に対する思い入れがある方には、最適な職場です。
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近江鉄道のお勧めスポット
路線バスで言えば、三津屋線を走るのが好きです。終点が琵琶湖の湖岸のすぐ近くにあり、夕日の美しさには毎回心が癒されます。滋賀県に住んでいるため、琵琶湖は身近な存在ですが、この路線を走るたびに、その素晴らしさを再認識します。