幼いころから知っている会社で働けるやりがい。安全を保ち続ける仕事に誇りを感じます。
鉄道技術職(工務)井上 裕介
2022年入社

PROFILE
工業高校で電気を学び、近江鉄道に入社。線路の保守点検を担う工務区に所属し、最若手のメンバーとして先輩たちと協力しながら昼夜問わず日々安全な運行を支えている。趣味は旅行。特に東京へ出かけるのが好きで、関東にある有名テーマパークに遊びに行くことも。
インタビュー
近江鉄道に入社したきっかけは?
私は生まれも育ちも滋賀県で、近江鉄道は長い間身近な存在でした。就職活動の際に鉄道会社で働きたいと考え、いくつかの会社を訪問しました。その結果、高校の終活レポートに先輩が活躍している様子が紹介されていた当社に親近感を覚え、ここで働きたいと感じたのが応募のきっかけです。入社が決まると、家族もとても喜んでくれました。
仕事内容を教えてください。
主な仕事は線路の点検保守です。同じく線路保守に関わる仕事には電気区がありますが、こちらは電気設備に特化した部署です。作業は二人一組以上のチームで行い、線路上を歩きながら異常がないかを確認します。また、設備の補修も担当しており、夜間作業の場合は現場監督として協力会社と連携しながら進めることもあります。担当区間は前日に決まり、緊急トラブルや設備の不具合が発生した際には、その現場に直行することが多いです。夏の屋外作業時には、会社から支給される空調服によって暑さを軽減できます。

なぜ、工務区を希望されたのですか?
高校では電気について学びましたが、未知の分野に挑戦してみたくなり、工務区を希望しました。工務区は12人中4名が20代と若手の割合が高く、非常に活気のある部署です。入社後の研修では、当時の区長が設備や安全に関する基礎的な部分を丁寧に教えてくださいました。また、先輩たちからも多くのことを学び、特に定年退職後に再雇用された先輩は私の目標です。その方の物腰のやわらかい接し方も参考にしています。
電気区と一緒に仕事をすることはありますか?
線路の保守と電気設備の保守はそれぞれ別々に行われているため、日中に部署同士が一緒に働くことはほとんどありません。ただし、夜間に行われるレール交換工事では電気設備も関わるため、協力して作業を進めます。2024年4月からは部署が統合されたため、今後はより緊密に連携する機会が増えるかもしれません。

印象に残っている出来事はありましたか?
構内の老朽化した分岐器の交換に立ち会った経験は非常に勉強になりました。分岐器は線路を切り替える重要な装置であり、その交換作業は重機を使用して行います。作業は終電から始発までの間に完了させなければならないため、高度なスケジュール管理が求められます。現場は非常に緊張感があり、自分たちのミスによるトラブルは絶対に避けなければなりません。実際に当社で働くようになってから、各鉄道会社の事故のニュースを見るたびに、他人事ではないと強く感じるようになりました。
目標を教えてください。
安心して運行できる状況を保ち続けることが私たちの目標です。働いて改めて実感するのは、線路が安全でなければ電車は走れないということです。私たちの仕事は世間の目に触れることは少ないですが、なくてはならない重要な役割を担っています。常に誇りと責任を胸に、確かな点検保守に取り組んでいます。

最後に会社の魅力を教えてください。
駅構内や線路を巡視している際に、住民の方から声をかけていただくことがあります。「ありがとう」や「がんばってね」といった言葉をいただくと、何度でも嬉しく感じます。住民の方が親しみを持って接してくださるのは、近江鉄道が地域に密着しているからだと感じます。また、レトロな雰囲気の駅も非常に魅力的で、入社して以来ますます好きになりました。
RECOMMENDED

近江鉄道のお勧めスポット
高宮駅から尼子駅の間には犬上川が流れていて、点検保守の際にはその川に架かる橋梁の上を歩くことがあります。橋梁からの景色は美しく、仕事ではありますが、心が癒される瞬間です。